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●大麻、ヘンプ、マリファナ

これらはすべて同じ麻のことを表す際に使われる言葉ですが、
大麻は古くから繊維や種を採取する為に栽培され、日本では縄文
時代から麻から作った衣服を着て麻の実を食べて、繊維は衣服や
縄に、種は食料や燃料に、茎は建材に、そして葉や根は薬用に
利用されてきました。

麻は通気性と吸水性が抜群で湿度の高い日本では、昔から衣類の
主流とされ、夏の着物や帯、草履や帯の鼻緒、蚊帳、花火、洗濯
紐、などなどと探すと生活に密着していたことがうかがえます。




●神聖な麻

麻には霊が宿ると言われ、古代から麻を身につけることは身の穢
れを浄化すると考えられ、神事の際の衣、神衣とされてきました。
神社にある鈴縄や注連縄(しめなわ)など神域とされる対象物、
いわゆる依り代には麻が使われています。
お祓いの際に振られる紙垂「しで」も昔は麻の皮を糸状に
細かく裂いたものを使用していたそうです。

また、出産の際のへその緒を結んだり、妊婦さんの髪を結んだ
り、麻の葉の模様を産着にほどこし魔除けのおまじないを
したそうです。

お盆の際に作るキュウリの馬や茄子の牛の足には麻の茎を
使用しています。

新嘗祭や、皇室内の祭祀でも麻布が使われていますし、
伊勢神宮内でも、大御神の絹布は和妙(にぎたえ)、
麻布は荒妙(あらたえ)と呼ばれていて神職の方々が機織りを
し、その布を神様に奉納する習慣があります。
伊勢神宮で頂くお札にも神宮大麻という文字が書かれています。
日本の神事を語る上では欠かすことの出来ないのが麻なのです。





●麻の栽培

麻は世界各地で栽培でき約4ヶ月でまっすぐに2~4メートルに
まで成長し、害虫や、雑草にも強い為、農薬を必要としません。
それどころか、農薬で痛めつけられた土地に大麻を3年植え続け
た人の土地がその後何を植えても植物がよく育つようになった
という報告もされています。

着物や帯として使われている苧麻という種類は別名からむしとも
呼ばれ、イラクサ科の多年草で、通常のものよりも細く、上質な
布が織れるということで、上布と呼ばれています。
真夏に刈り取り、皮をはいで、水に浸し、繊維をしごいて引き、
引いた繊維を乾かして、糸を引くという工程で一本の糸になります。
長い糸にするために撚りをかけて強くしてから整糸をします。
はいだ皮は畑に戻し、肥料となります。

こんなにも日本文化に密着した繊維は大麻取締法が制定されるま
で何千年もの間、日本中の各地で麻の栽培が行われてきたのです。

また、名前に麻という文字がよく使われますがこれには麻のよう
に素直ですくすくと丈夫に育って欲しいという思いが込められて
います。

●麻の規制

現在の日本では大麻取締法による規制で栽培が難しいと言うのが
実情です。第二次世界大戦後のGHQ占領下において、幻覚症状を
もたらす植物栽培が廃止されてしまったのです。
でも実はこの法令、アメリカの勧める石油繊維の消費の促しと、
さらには日本の神道をないがしろにして、日本文化を否定する
ことが目的だったのではないかと言われています。
昔、麻で作られていたものが今ではすべて石油繊維になって
しまっているのです。

ヨーロッパ諸国やカナダでも、第二次世界大戦後から約50年間
ヘンプの栽培が禁止されていましたが、1990年代に入り環境に
やさしくて利用価値の高いことが評価され、栽培が解禁される
ようになりました。アメリカも州半分は解禁されています。

日本での栽培は都道府県知事から許可をもらえば栽培が出来ます
が、実際にその許可を得る為には厚生労働省などの行政指導が
あり、人のあまりいないところでの栽培しか許可が下りないのが
現実のようです。そう考えると、現在、地球上で大麻を育てられ
ないのは日本のみというのが現状です。



●麻の有効性

麻が石油の代わりになることから今や衣服だけでなく、住宅用の
建築素材、土に戻るプラスチック、紙、化粧品の原料などに使わ
れはじめ、さらに麻の実(種子)は、大豆に次いでタンパク質が
多く、必須脂肪酸やビタミンがバランスよく含まれているため、
心筋梗塞やアレルギー疾患などを予防・改善する食べ物として
見直されており、
麻からできる商品は、およそ25,000種類にもなるといわれています。

それに伴って麻の研究と商品化が急速な勢いで進んでいて麻を
推進する国々では、農業の活性化、地域振興、新しいマーケット
の拡大、雇用対策に大きく貢献できるひとつの産業として
捉えているようです。

ただ、残念ながら今の日本の法律では禁止薬物に指定されており、
医師の処方箋でも使用できない薬物とされ所持する事はもちろん、
使用する事も不可です。
そして麻を栽培する事自体が許可なく出来ないことは
変わることのない現実なのです。

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プロフィール

秋好麻早美

Author:秋好麻早美
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着物を愛して追求していたら、いつの間にか農業にたどり着きました。

生糸の自給率の低さに驚き、
着育プロジェクトを発起し、
広い意味で国産着物着用普及活動を通して
国産生糸生産者及び関係者に貢献したいと思います。

メイドインジャパンは
地球環境をも救う。

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