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綿

●綿

衣服の素材、繊維として最も馴染みの深い
綿は植物から出来ていることはご存知ですか?

木綿植物の種子に付く綿毛を、収穫してつくられる繊維で
主成分はセルロースです。
5月頃に種をまくと7月、8月には黄色い花をつけ、その花が実
を結び、コットンボール(綿花)ができて、9月から11月の間
にそのボールの中から白いわたがふわふわと溢れてきます。

このコットンボールの中の半分以上が種なので、大変な手間を
かけて種とわたを仕分けして繊維としての綿を紡ぐのです。

高温多湿な日本で育ちやすく、各地で栽培が可能でしたが北は
新潟辺りまでが限度と言われていました。
しかし、最近では気候の変化のせいか、種類によっては北海道で
も栽培が可能になりつつあるそうです。

栽培がさかんだった明治中期までは品種も約200種類以上
あったそうです。

繊維の長さにより短繊維、中繊維、長繊維、超長繊維に分けら
れ、吸水性、保温性、耐熱性、耐洗濯性がよく幅広く使われて
おり、それぞれの特性を生かした製品が作られています。





●自給率

Tシャツ、靴下、ハンカチ、ふとんなど、日本に溢れている
綿製品。
浴衣、足袋、肌襦袢、晒、などなど、絹中心と思われがちな着物
の分野でも欠かせない素材のひとつです。
昔から衣の中心素材であった綿の自給率は明治中頃までは100
パーセント自給されていましたが、昭和30年頃を境に落ち込み
現在ではほぼ、0パーセントというのが現状です。
200種類以上もあった地方品種も外国綿に押され、
種までもがすら絶滅の危機にさらされているのです。

日本には日本の気候、風土に適した1200年以上の歴史のある
綿があるのにも関わらず、今では国産綿(和綿)にこだわった
方々が、細々と作っているだけで、ほぼ100パーセント、
外国の綿に依存してしまっているのです。




●農業問題

綿の自給率が0パーセント、日本で必要な綿を輸入綿に頼ってい
るということは、日本以外の土地で大量に栽培、生産されている
ということ。

綿を栽培し輸出する国では必要以上の綿を安く大量に栽培する
ために、自然の生態系に無理をかけざるを得なく、一つの作物
を大量に毎年作っていると綿はとてもデリケートな作物なので、
害虫も大量に発生する。
種にあらかじめ防虫剤を散布し、化学薬剤、肥料により土壌
消毒をし、害虫駆除剤を使用し、効率をあげる為に除草剤を使い、
収穫の際には枯れ葉剤で葉を落とす。

綿栽培における農薬の使用量は地球上に存在する約1/4が使用
されているといっても過言ではありません。
加工の際には化学糊、漂白剤、化学染料、防腐加工剤、柔軟仕上
げ剤などなどさまざまな化学薬品を使うので工業排水も大量に出
されているのです。
また、環境を考えて、オーガニックコットンとよばれている
無農薬コットンが注目されていますが、遺伝子組み換えにより、
害虫が綿の葉っぱを食べると死んでしまうという種類を
オーガニックコットンとして売ているところもあるそうです。

日本綿を国内で栽培、販売する場合の人件費を計算すると
綿1キログラムが約16000円。
輸入綿の場合、1キログラムが約300円~700円。
20倍から50倍以上の値段の開きがあるのです。

この価格の裏には輸出国での農薬の大量使用、遺伝子組み換え
問題などの生態系を破壊する栽培が行われている現実があり、
さらには1日150円程度で収穫作業を低賃金で働いてくれ
ている人々がいるのです。

プロフィール

秋好麻早美

Author:秋好麻早美
プロフィールはこちら

着物を愛して追求していたら、いつの間にか農業にたどり着きました。

生糸の自給率の低さに驚き、
着育プロジェクトを発起し、
広い意味で国産着物着用普及活動を通して
国産生糸生産者及び関係者に貢献したいと思います。

メイドインジャパンは
地球環境をも救う。

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